おまとめローン借り換え比較

金融自由化の影響

 一〇年以上前の信金は、中小企業とか個人の顧客をがっちりつかんで、堅実に経営していけば、安定路線を歩むことができた。しかし、金融の仕組みが変わってから、信金がおかしくなった。以前は、金融機関は、都市銀行が大企業かそれに準ずる有力企業が主たる取引先だった。いわゆるホールセール(大口金融取引)が中心だった。そして地銀は、大手企業の支店、出張所、地元の有力企業が主たる取引先で、相銀(現第二地銀)は、地銀が扱わないそれ以下の中小企業・個人、信金・信組は相銀が扱わない零細企業・個人が取引先というように、漫然とテリトリーが分かれていた。

 ところが、都銀が大衆化路線を打ち出し、地・相銀はいうに及ばず、信金・信組のテリトリーまで荒らし始めた。さらに大企業などが金融市場から直接資金を調達するようになって銀行離れが進むと、都銀は一段とリテール(小口金融取引)分野に力を入れ始めた。信金の守備範囲だった零細企業経営者や商店主・個人に対して、都銀が猛攻撃を開始したのだ。これには地・相銀も黙っていない。彼らも信金のデリトリーを侵食し始めた。これで信金は大きな影響を受けたのだが、景気の上昇過程では、信金利用者も多く、また身近な金融機関としてファンも少なくなかった。