おまとめローン借り換え比較

古い体質の金融機関

 日本経済が成長過程なら、中小・零細企業育成のための協同組織の金融機関も必要だが、世界一の経済大国になった今、古くさい協同組織による金融機関など必要ないという考えを持つ金融人は少なくない。現実に存在感がなくなったと思われる信金も出始めている。長年の顧客が、再開発などで消えていっていることは前に述べたが、再開発ではなくても、産業構造の変化が顧客を信金から離反させている。そのいい例が企業城下町だ。かつて北海道や九州の炭鉱地帯の都市には、いくつかの信金が支店を持ち炭鉱生活者やこれに付随する商店などの経営者を対象に、好調な営業活動を展開してえいた。

 ところが、炭鉱の閉鎖で町は火が消えたようになった。こういうところの信金の支店は、預金を集めても企業が少なくなってしまったから、貸すところがないのだ。信金は単に地域住民の公共料金やローンの支払先だけの存在に陥ったところが少なくない。経済の成長、それにとものう産業構造の変化が、地域に密着してきた信金の存在意義を希薄にしているのである。そんな信金ならもういらない。普銀転換して、同じ土俵で他の金融機関と競争したらいいという意見も金融界で聞かれた。金融制度調査会第一委員会は、金融制度改革に伴って、信用金庫について検討したが、「地場の小・零細企業や個人営業に対する資金と情報提供という点で協同組織金融機関に期待される役割は依然として大きい」として、その存在を認める中間報告を先に行っている。